私の作品で登り窯へ入れて焼成するものには、ほとんど自然の灰を使う。坪島土平用にと作って持ってきてくれる人があるのだ。窯ものは、基本的に杉灰、松灰を使っている。廣永の土地は、赤土で針葉樹が多い。木の幹が赤いのは鉄分が多い証拠であって、赤土の土壌では松など針葉樹が良く育つと言われる。逆に、美濃のような白い土だと、針葉樹が少なく雑木林が多くなる。針葉樹は灰にしても鉄分が多いため、還元すると青磁のような色、酸化すると黄色っぽい色が出る。そこで廣永では、窯として出す商品の質を長期に渡って維持するため、廣永独自に調合した釉薬を使い品質を保つことに専心している。

 

花生斑釉手桶風

灰釉蓋碗

廣永窯の立地私の少年時代半泥子のもとで修行坪島土平、独自の道土について釉薬について絵付けについて窯と焼成について土平の象嵌、土平の志野原点としての茶やきものはボディ(胎)である手が勝手に動く技術はプロ、精神はアマチュア


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